産後の分泌量が多い時期はもっと強烈で、まるで水道の蛇口を一気にまわした時のような勢いで湧いてくるので、特に乳首が痛くなります。お乳が湧いてくるとさらにグイグイと飲んでくれ、時にはゴクゴクと喉を鳴らして飲んでくれます。  これだけ飲んでくれると、授乳後はおっぱいも軽くなりすっきりして、ホントに気持ちいいです。このように上手に飲んでくれると、お乳の湧く回数が多くなり、母乳分泌量も増えてきます。湧いて飲んでくれた時の爽快感は何ともいえないものです。同時に母乳を与えて良かったとひしひしと幸福感を感じます。●下手な飲み方  反対に下手に飲まれる時ですが、乳首の先だけ吸ってると、グイグイ飲まれた時に痛くなる。舌の巻きつけが下手だと吸う時にチュウチュウと音がして、乳首と舌の間に隙間ができるので飲まれている感じがしない。  口は飲んでいるような動きひとつもどる
をしているのに、舌を巻きつけず、乳首を上顎と舌ではさんでベタベタとしているようなときもあります。このような飲み方だと飲み残しができるので、全体的にすっきりしない重たい感じや、部分的にしこりができたりします。  これはお乳を湧かせる飲み方ではないので、この状態が続いていくと母乳分泌量が減る事になります。しこりが乳腺炎の原因になることも多いので、上手に飲ませる工夫が大切です。  出産後にきちんと飲ませ方を教えてくれる病院を選ぶことも大切です。   ≪おっぱい先生からのメッセージ≫  母乳育児の4か条の心構え3「子どもは勝手に上手に母乳を飲んでくれるものではない」をしっかり脳裏に焼き付けてください。  母乳育児に以外と落とし穴があることを世間は知りません。それは、乳首が長く、産まれてすぐから、飲ませる努力のいらないケースです。それこそ、勝手に上手に母乳を飲んでくれると錯覚してしまいがちになります。  本当は、先っぽ飲みをしているのに、上手に飲んでページをめくる