■舌の下がしっかり見えていますか? ■舌の先が、お口の外まで伸びて、よく出ていますか?  母乳を飲むとき、赤ちゃんは、乳首を上アゴと舌の間に引きずり込み、舌をたくみに使いながら乳汁を押し出します。  もし、舌小帯が短かったり、付着位置が異常だったりすると、この動きがうまくとれず、問題をもった吸いつき方をしてしまいます。  このような時は、舌小帯を切除または、切離してやります。  その方法は、ほんの少量の局所麻酔(0.3〜0.4㏄)の後、舌を前方に上げて、小帯にメスを2〜3mm入れます。それだけで、舌は前方へ突出してきます。膜状の場合はこれで終わりです。太くて短い場合は、少し広げて減張して縫合します。一週間後に抜糸して終了。処置の時間は平均1分少々くらいです。  処置直後からでも授乳は可能です。赤ちゃんは痛みをそんなに感じないので、大丈夫です。  実はお口の中には、舌小帯以外にも、あと4つの小帯があります。そのうち授乳に意外と影響し、歯が生えてきた時、歯磨きをするときに困る『上唇小帯』があります。上唇の裏にある小帯です。よちよち歩きの時ひとつもどる
にぶつかってよく切れることがあります。出血も少なく、あっという間に治っています。   『上唇小帯』も簡単な処置で済みます。写真;処置前後のちがい どれも簡単な処置ですから、心配でしょうが、安心してください。       (繁益歯科医院 繁益由美)ページをめくる