らっています。そのために、食事療法を『制限食』ととらえず、「アトピー原因の犯人さがし」を楽しむつもりで『選択食』の考えを持ってもらっています。  確かにアトピーの食事療法・生活改善は最初は大変です。大変で当たり前なのですが、当たり前を習慣化するまでが「踏ん張りどころ」といえます。「ちょっと踏んばる子育て」の最たるものといえます。わたしのアトピー支援好きはこの辺にあります。         子どもを守る第一歩が母乳育児なのですが、母乳育児だからこそうまくいく食生活改善・環境の見直し!母乳育児でないと、こんな食事指導はできません。  自然治癒力を母乳で高めているからこそ、母乳を信頼しているからこそできる指導といえます。  子どもと真剣に向き合わないと、観察はできません。観察力が高まると、いろいろ皮膚以外の子どもの状態が手に取るようにわかってきます。もちろん、心の状態もです。  子どものアトピーを母親の観察・努力で克服してこそ、保育所・幼稚園・学校に説明、説得する力が出てくるのです。結果だけでなく、過程が重要なのです。  実は、Kさんは職場復帰していますが、アトピーに理解のある素晴らしい保育所を選びました。ところが、ひとつもどる
ある日、「誤食」のため、湿疹が出てしまいました。大事には至りませんでしたが、まだまだ油断ができません。しかし、Kさんは、冷静にわたしに相談電話をしてきました。この冷静さが、今までの苦労を評価できるものなのです。慌てず、対処法を保育所と相談しています。  苦労が大きいほど、克服したときの母親の成長や充実感は大きいので、薬物治療より食事療法ができる母親を、これからもどんどん増やしたいとおっぱいルームは考えています。  このKさんも、今は子を守る母親としての自信を持って、母乳育児を楽しめるように成長してくれました。素晴らしい体験ができました。アトピーっ子は本当に「母親を育ててくれる天使」だといつもながらの感動をしています。ページをめくる