見た目ではアトピーとは全く思えないぐらいにまで皮膚が再生。子ども自身もかゆみがなくなり育児を楽しめる時間が増えてきた。  ●生後10ヶ月~1歳  肌は、みるみる再生し、食べられるものも増え、魚・豚肉なども食事に取り入れ始める。それと同時に、離乳食開始。質と量に気をつけながら少しずつ、食べさせていくことで、良い状態をキープ出来、ご飯も野菜も魚もよく食べるようになってきた。  ●食事療法から感じたこと  子供を冷静に観察し自分で原因が見つけられた時は、「達成感」と「充実感」を味わうことができ、今までのしんどさを忘れさせてくれた。そして、これを継続していくことがこれからの育児への土台作りとなっていることも感じ始めた。  一時は、本当にこれで良いのか、この子を本当に育てていけるだろうか、母乳を辞めてミルクにし、薬に頼ったほうが子供も私も早く楽になるのではないか、という気持ちと葛藤を繰り返した日々だった。しかしいつか必ずよくなるという気持ちと、自分でなんとかしたいという気持ちをひとつもどる
忘れず、このやり方が将来きっとよくなる一番の近道に違いないという気持ちを忘れないようにした。そして、周囲の人の励ましが何よりの支えになって、しんどい時期を乗り越えられたことが何よりの自信となり、原因を見つけられた結果にもなったと思う。それから、薬に頼ることなく、自分で子供のアトピーを克服していっているということを実感してきたことで、「やりがい」を感じるまでになってきた。  今ではかゆがることなく、おっぱいを飲むのを楽しみにしている子供を見ると、「母乳育児を続けていて本当に良かった。薬物療法より食事療法を選んで良かった。そして、これからも続けていこう」という気持ちも強く持てるようになってきた。≪おっぱい先生からのメッセージ≫  福井おっぱいルームの食事療法は「母親に観察力を与え、自信を持たせる」というコンセプトで実践してもページをめくる