ニュースをみると虐待で我が子を死なせた事件報道が連日あります。夜中に泣かれ泣きやまないわが子とあせる自分の思い。自分の腹を痛めて、やっとかわいい待望のわが子にであえたのに…。ほっとけば、というより叩きつけたくなる衝動が走る。私もいつか…、テレビで報道されているように我が子に手をかけてしまうかもしれない。一瞬の行動がとりかえしのつかないことに…。そう思うと怖くて仕方がなかったのです。とにかく冷静になろう。おっぱいを飲ませたい、だけど今のままでは無理。あきらめないといけないかも…。  そう思いはじめた頃、本屋さんで「桶谷式 母乳育児」という本を目にしたのです。「読んでみよう。ダメなら母乳はあきらめる。」そう思っていました。 そこで「舌小帯短縮症」で母乳が飲めない一原因があることを知ったのです。そういえば私、産後1日目に「この子、舌短いんちゃう?!」と言っていたことを思い出したのです。まさかそんなことが原因なんて…。そこで福井先生に連絡をとったひとつもどる
のです。  やはり福井先生に舌小帯短縮症であることを指摘されました。そして生後1ヶ月半たった私のおっぱいの状態は、かろうじて出ている状態と指摘されたのです。母乳は子どもが吸うからわき、徐々に親子の必要な量がバランスをとるようになるもので、息子が母乳を十分吸えないので母乳が出ないという悪循環だったのです。息子は舌小帯短縮症の処置をうけ、吸い方はやや改善、福井先生のマッサージにより混合ではありましたが母乳育児が継続できたのです。  約2ヶ月ほどであきらめなければならなかった母乳育児が、福井先生のおかげで2歳まで続けることができました。1歳ごろまでは保育所に迎えに行くとすぐ「おっぱい!」といっていましたが、2歳も近くなると家に帰るまで何も言わないのに、玄関の鍵を閉めるなり「おっぱい!!」といって胸に飛び込んできたのを思い出します。断乳を考えはじめた2歳前、話をすると嫌がりました。それでも自分で決めて2歳で自立断乳をしてくれました。あのまま2ヶ月で終わっていたら…と思うと体験できなかった母としての喜びでいっぱいになり、「頑張ってよかった。」そう感謝しました。  ●またまた2子も舌小帯短縮症ページをめくる