を与えるという自然の摂理にかなった関わりに、疑問を感じる理由は私にはもちろんないのです。  そして予定外だった第3子の出産。「さあ来い。舌小帯。」というより、「あなたもですか。」という感じでした。入院中より福井先生に言われる前に処置の予約をお願いしました。やはり少しでも飲み方が固定してしまう前に(下手な癖がついてしまう)なんとかしてあげたいと思ったからです。まだ黄疸が残る時期に三男も処置をしました。お陰でこの子が一番順調に母乳を進められているのです。  確かに処置といわれると、とまどいが出てくるのは当然です。舌小帯短縮症で困るのは母乳を飲むことと、発音の不明瞭さではないかと思います。母乳にこだわらなければ処置をする必要はないのです。そして世間でいう口の専門家、歯科医の間の常識は「処置は必要ない。むしろ処置をしてはいけない。」といいます。私も歯医者と話をしたことがあるのですが、どうも処置をしてトラブルをかかえ、歯科にかけこんだケースをとり扱っての見解のような気がしてならない。  福井先生の場合、母乳をすすめるにあたって母の乳房の状態と児のおっぱいを吸う能力をみます。制限されてしまっている舌先の動きが、処置をすることで乳首から乳輪をしっかり広範囲に包み込めるようになってもらうのが目的なのひとつもどる
です。  ポイントは児が悪い飲み方の癖を持ってしまう前に処置をして修正するのが重要。いつでも修正可能であれば急ぐ必要はないのですが、母乳育児に影響があると判断されたなら、早い時期での処置をおすすめしたいのです。  ひとりでも多くの人が母乳育児のすばらしさを体験できますように!   ≪おっぱい先生からのメッセージ≫  この舌小帯短縮症ほど、母乳育児の場で正当な評価をされていない疾患はありません。「子どもに舌小帯短縮症があって、授乳に支障があります。解決策に『処置』を受けるといいでしょう。」と話した時、必ずネットで検索します。検索時、『処置』に賛成・反対の意見のどちらを見るかによって判断が異なります。  私の場合、誰でも彼でも舌小帯の『処置』を勧めているのではありません。しページをめくる