私は考えました。どうすれば友人にもホテルにも迷惑をかけず、失礼にならないようにできるのか・・・。  欠席はしたくない・・・かといって全く手を付けずに残すのはとても失礼ですし、持ち帰りも衛生上断られるでしょう。強行突破で食べてしまう??と半分冗談のような本気のような事を考えながら・・・。  結局、友人に電話をして私1人分の食事をキャンセルしてもらえるように頼みました。それから、おにぎりの持ち込みを許可して欲しいとお願いしました。友人はすんなり受け入れてくれ、ホテルに伝えてくれました。  すると数日後、ホテルから「出来る限りの事をしたいので食べられる野菜の種類を教えて欲しい」と友人を介して連絡があり、調味料も限られている事などを伝えると、当日おにぎりと塩を持って行けば野菜は温野菜でホテルが用意してくれるという事になりました。  私は、自分ひとりの為に特別に用意してもらえるなんて考えてもいなかったので、申し訳ないやら、恥ずかしいやら。でも本当にうれしくて、写真;言えなかった時のお料理ひとつもどる
うれしくて感激したのを覚えています。   当日、私は大きな三角おにぎりをたくさん握り、お弁当箱に詰めて持って行きました。  ところが披露宴中、やはり私の頭の中には「迷惑をかけている。申し訳ない。」という気持ちがずっとあり、なるべく目立ちたくない気持ちでいっぱいでした。  スタッフの方もいろいろ気を使って下さるのですが、私にだけほうじ茶が用意されたりと特別な動きがあるので、同テーブルの友人以外の方々の目も気になりました。  おまけに私の握った、むかし話に出てきそうな立派な三角おにぎりは予想以上に目立ち、用意してもらったお箸でも食べ辛く、結局開き直って手づかみでパクつくありさま。恥ずかしくて、恥ずかしくて、もう少しちゃんと考えればよかったと自分が情けなくなりました。  しかし、ホテルに用意して頂いた温野菜はさすがでした。 いつも食べている白菜やかぶらたちが躍動的に盛り付けられていて本当にすばらしかった。盛り付けだけでこんなに変わるものかと感激しました。  ところが、ここでも小心者の私は、この出された一皿をどのペースで食べてよいのか、他にも何品か用意してもらえているのかを聞く事ができず、結局 他のみんながコースページをめくる