親に食べさせられている子を何人見たことでしょう。  私自身も我が子がアトピーとわかった時は随分心配し悩んだものです。しかし、自分がそれを受け入れて逃げることなく真正面から取り組んでいくと、やがて一つ一つと効果が現れ始め、症状が改善していく様子を目の当たりにした時には、何か自信のようなものを掴んだ気がしました。 そのためには本当に細かな観察や地道な小さな努力をコツコツと続け、良くなるときもあれば、また、悪くなることもあるものと楽観的な思考が必要です。悪くなればまた他の方法を考えればよいのです。そうして試行錯誤してやってきた努力は確実に成果を出していくのです。  『途中で逃げ出さなくて良かった、どんなプレッシャーにもくじけないで良かった』という達成感と『自分が母親なんだ』という自信が得られたのです。大切なのはその姿勢で、母親のその姿は子供がきっと見ていてくれると思います。母親が前向きであれば、子供もたいして悲観することなく、明るく成長してくれるはずだと。  そうして様々な効果が出てくれば、周りも自分の考えに次第に同調してくれ、例えばアトピーを通して知った『食』への取り組みなどは、最近の様々な食に関する問題が明らかになったこともあって、私の周りの人々に、自分たち自身にも関わる問題として、より良く受け入れてもらえるよひとつもどる
写真;ボクはお母さんのおかげで、アトピーでなかったよ!うになったのではないかと思います。  私は息子がアトピーになってくれてむしろ良かった、とさえ思っています。これは負け惜しみでも何でもなく、アトピーにならなければ現在の食にまつわる様々な問題や、環境問題等知らなかった危険がたくさんあったのです。何も知らず子育てを続けていたら、将来子供が大人になった時、もっと危険な状態にさらされても、何の知識もなくただ見ていることしか出来なかったかもしれません。  現在我が家には下に1才になる弟がいますが、幸い色白のもち肌が自慢の弟で、4才になった兄もかなりのものが食べられるようになり、まさかアトピーだとは誰も思わない程の状態です。今となっては『アトピーニコニコバンド』をさせていた頃のことはもう随分前のことのように感じられます。当然本人は虐待(?)されていたことなど全く記憶していませんし。長い人生から見れば、ほんの一瞬のことです。  私はこの『アトピーニコニコバンド』は、確かに効ページをめくる